お水の中がお好き

水族館に住みたい

"世界で戦う選手"とは。


いつかこうなりたい、と、思って貰えるような。

後輩の憧れに、希望に、目標に、なるような。
そんな存在に。

私は、なりたい。





"世界で戦う選手"の定義って、何?

ーオリンピックでメダルを獲る選手
これは、間違いなく"世界で戦う選手"やろう。
(…と私は思う。)
ーメジャーリーガー
こちらもきっと世界で戦っている選手やろう。
(…と私は思う。)
ー八村塁 選手
…うん、間違いない。
(…と私は思う。)

でも、世界と戦う選手=これ!という定義はない。


私は、水泳に関してはそこそこ詳しいから、
あの選手がどのくらいのレベルなのか、
と聞かれれば説明ができる。

けど、その他の競技に関しては、わりと疎い。


それでも、

メジャーリーガーは
"世界と戦っている"

と認識するし、

八村塁選手は"すごい!"

ということも認識している。(どれくらいすごいのかはきちんと把握出来ていないと思うが。)


もちろん、"オリンピック"とか、"プロリーグ"とか、指標があるのがとっても大きいとは思うけれど、

それ以外にもきっと、その業界に詳しい人が、世間の皆さんに、その価値を上手く伝えているんじゃないかなって。

漠然とではあるけれど、世間一般みんなの価値観が一致して、このひとは世界と戦っている!ってみんなが評価してるんやと、思う。


我々のような、マイナースポーツ(ベンチャースポーツ?)は、その競技の価値を、誰が、どうやって伝えたらいいんかな?

私は、日本代表8年目やけど、
アジア大会でもモノフィン競技では
個人5位が最高順位やし、

世界選手権にも、何度も出てはいるけれど、
いつも順位は20位前後。

結果だけを見ると、"わたし、世界と戦っています"とは言えないなあ…って。
思っていて。

世界記録との差も大きいから、なかなか自信が持てなくて。

競泳もかじっていたから、
規模を比べてしまう部分もあったし…



でも、この前、仲間が

ーフィンスイミングの価値をしっかりわかっている、その仲間が、

・リレー アジア3位
・リレー 世界選手権決勝進出

これは、充分"世界と戦っている"と言っていいレベルである

と。
言ってくれて。

ああ、そうなんや、って。
思って。


日本のフィンスイミング人口は少しずつ増えていて、きっと、日本代表を目指している選手も、増えていて。

その選手達が、目指しているもの、
それが、我々なんや。

ーと、言われたら、

うん、もう少し、自分の結果に自信をもってもいいんかなって。
いや、自信を持たないとあかんのかな?とも。
思って。


フィンスイミングの価値を、

少しでも上げていくのは、
…上げることが出来るのは、

日本代表を経験している
我々なんやろうな、って。


日本代表!?凄いね!!と、よく言われるけれど、
その、"凄い"、が、いったいどのくらいのものなのか。
もう少し、世間にわかりやすく。

フィンスイミングに詳しくない人でも
その価値を感じられるような。
そんなふうに。

前途したように、オリンピックも、プロリーグもない種目やから、難しいけれど。

でも、そんなふうに、して行けたらいいな。


競技を知ってもらうことはもちろん大切。

そして、まず、きちんと、

事実を、現状を、目標を、
伝えていかないと。

…わかりやすく。具体的に。

あと何秒で、ここ。
こことの差は、これくらい。って。

私の、世界での(日本での)位置(レベル)は、
ここです、って。


そして、それを踏まえて、
私たちを評価をするのは、
自分ではなく、

他者。


日本代表やで!すごいやろ~、頑張ってるんやで、ほら応援してよ、って、

天狗になるのではなく。
(頑張るのは当たり前のことです)

反対に、謙遜しすぎて、いやいやそんな大したことないんですよ、なんてことも、言ってはいけないんやな、と、思って。

私を目標にしてくれている人が、いるから。

そして、そんな私を応援してくれている人たちがいるから。

プロフェッショナル精神を忘れずに。
そして、自信を持って。




ーいつかこうなりたい、と、思って貰えるような。

後輩の憧れに、希望に、目標に、なるような。
そんな存在に。

私は、ならなければいけない。

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