⚫︎妊娠期間が順調すぎた罠
とにかく順調だった妊娠期間。
つわりもほぼなし、血圧は後期に少し高くなったものの、赤ちゃんは元気。
臨月になっても歩けたし(前日15000歩。笑)、フィンだって履けました。
なので、
「出産もなんだか行けそうな気がする!!」
と、どこからともなく湧き上がる根拠なき自信。
今、その時の自分に言いたいです。
その考え、甘いで・・・と。
本番はそんなに優しくなかった。
「この世の全ての痛みを詰め込んだ痛さ」でした。
順調な妊娠=スムーズな出産、ではない。
⚫︎鼻からスイカ!?Youtubeで予習をする日々
私は夫とYoutubeで予習をしていて、そこでは痛みのお話が・・・
「鼻からスイカ」と言われてもわからないよね、
「指の切断と同じくらいの痛み」です!
と。
確かに、ギリギリ死ぬことはなさそう、でも失神はあり得そう、
と、全く想像のできない「鼻からスイカ」より、現実味を帯びた表現でした。
こ、こ、怖い!!!!
ほ、ほ、他のYoutubeも見てみよう!
と、見たチャンネルでは、
「本陣痛は10分間隔になってから」
「あれ?痛いかも?でも焦らないで!!」
「余裕があったらシャワーをして、何か食べてから病院へ🎶」
と言っていて、
「指の切断」レベルの痛みはきっと最後の最後で、
最初は、いてててて・・・・くらいなんだろうな!と、
勝手にポジティブに解釈し、大丈夫大丈夫〜🎶と余裕をかましていました。
出産を経験した友達も、
「妊娠期間の方がきつかった」と言っていたし、
私は妊娠期間がこのくらい余裕だったから・・・と、
何でも少しでも楽なように解釈。
怖さから、こういった思考になっていたのかもしれません。
⚫︎陣痛はいきなりやってくる
前途の通り、本陣痛=10分間隔、と思っていた私。
朝4時ごろ、お腹が痛くて起きてしまいました。
一応カウントしてみると、7分、15分、12分、7分、5分、12分・・・
みたいな感じでバラバラ。
でも、きっとこれは本陣痛ではなくて、この後痛みが遠のいて、
シャワーして〜🎶ご飯食べて〜🎶という時間が訪れるんだ!
と信じて信じて信じていました。
…そんな時間は
コナカッタ!!
そのまま悶え苦しみ、我慢の限界で7時半に病院へ連絡。
「帰ってもらうかもしれませんが一度きてください〜」
この痛みで帰れって言われたら、どうしよう・・・とおもいながら
向かうと子宮口は4cmで即入院に。
昨日1万5000歩も歩いたから!?
直前の検診(4日前)では予定日超過するよ、と言われていて
余裕をぶっこいていたのに、予定日より一週間も早いよ〜💦
前触れもなく、いきなり始まるんや!!!!
思ってたんとちゃうやん〜・・・・
⚫︎陣痛はえげつない
「陣痛は痛い」って聞いたことありますよね。
私も痛いって聞いていました。
Youtubeで「指の切断」と聞いてから怯えながらも、
きっと最後だけ、きっと耐えられる、だってみんな生まれてきたんやし、
みんな産んでるし、きっと、ここまでこの私がビビってるんやから、
想像よりはマシやった〜ビビりすぎたわ〜、とか言えるんちゃう!?
って思ってました。
結果、想像の5倍は痛い。・・・いや、20倍は痛い。
最後だけじゃない。ずっと痛い。
モニターをつけるために仰向けになると地獄。
激痛すぎて絶叫。南国の鳥か!?ってくらい叫んだはず。
だって翌日、声枯れてましたもん。
子宮口のチェックは結構ガッツリ突っ込まれて確認をされます。
それも痛い。1時間半で1cmしか進まない。
10cmになるまでに失神するんじゃないかと思ったよね・・・
四つん這いがいちばん楽な姿勢。
陣痛間隔が5分くらいになって、疲れてしまって。
陣痛の波に合わせて四つん這いになって、
夫にお尻を「かたお」(ストレッチに使うアレ)で押してもらって・・・
波が去ったら起き上がって壁にもたれて、寝る。
1分苦しむ、4分寝る、を繰り返していました。
寝れるんや!!って、自分でもびっくりしたな〜、、、
でも、それくらいどんどん疲弊していきました。
呼吸法も、Youtubeで見てたの。
腹式呼吸は得意なはずなの。
なのに、誘導してもらわないと、過呼吸になってしまう。
この私が、、、
こんなに水中で生活して、腹式呼吸ばっかりしてきた、この私が。
息、吐けなくなってしまうんです!!
「ふ〜〜〜〜〜」って声を出しながら、
吐けているのかいないのか、わからないままいきみ逃し。
夫が一緒に、ふ〜〜〜〜〜〜と声を出してくれて、
呼吸をリードしてくれたおかげで、パニックが少し抑えられました。
⚫︎突然の破裂音
子宮口9cm、ちょっといきんでみようか?と助産師さんに言われ。
いきむとは・・・?と思いながらも、うーん!!と力を入れたとたん、
パーーーーン!と乾いた音。その後ジャーと流れる水。
「破水したぁ!!!」
あまりにも音と勢いがすごくて、
陣痛の痛みを2秒だけ忘れられた瞬間でした。
夫もびっくり!すぐさまナースコールを押してくれました。
⚫︎最後の戦場、分娩台
「はい、では分娩台乗っちゃいましょうね」
と言われてから、オギャーまで約15分。超速でした。笑
どこに力を入れるのか、全くわからず、
何となくこういう感じ、と、助産師さんから聞いたことを夫が噛み砕いて説明(笑)
だんだんコツを掴んで、みるみる進んであっという間。
いきむときは目を開けて!!!
頭の血管切れるよ!!
と言われて、びっくり!ドラマやと目瞑ってるよね!?ええ!?
と思いながらも言われた通りに実施。
ココで活きたのは肺活量。
一息吸って、うーーーーーーん!!!!が、陣痛1回の波で3回できました。
そのおかげで進みが早く、
先生呼んできてぇ!!と、スタッフの皆さんがバタバタする声が聞こえました。笑
先生が来てからも、
あ〜!!もう出しちゃいましょ!!みたいな感じで、
あれよあれよというまに、オギャー!!!
「え!?でた!?
…終わったぁぁぁぁぁあああああああ!!」
私が最初に発した言葉はこれ。
ドラマのように、
「やっと会えたね」
とか、
「はじめまして、ママだよ」
なんて言葉は一切出ず。
感動して泣くかな?と思ったけれど、1ミリも出ず。
ただただ終わった開放感。
あと、ちょっとですよ〜とか、
赤ちゃんでますよ〜、とか言われて、
オギャーに感動して、と、思っていたけど。
ドラマの見過ぎなのか。
私が言われ続けたのは、
「赤ちゃんの頭見えてますよ!髪の毛すごい生えてます!!」
でした。笑
バースプランに、
「生まれたらすぐ赤ちゃんを抱っこしたい」
と書いていたので、
血まみれの赤ちゃんが胸の上に来たときはちょっとびっくりしたけれど、
目の前にいるちっちゃな命の重さに少し圧倒されながらも、
しっかり抱きしめられてよかったな、と思っています。
⚫︎平日のお昼なら無痛分娩やったのに!!
私の出産はなんと、土曜の早朝・・・笑
病院について、入院が決まった瞬間に私が発した言葉は、
「今日・・・土曜日ですよね・・・」
助産師さんはにこやかに、
「そうですね!頑張りましょうね〜」
おわた\(^o^)/
あ、じゃあもうやめます!とは言えないので、フルコースで耐えました。
我が子よ、ここまで何にもトラブルなく、順調でとってもありがたかったのに、
登場シーンだけは戦略的でしたね!!は〜〜〜〜痛かった!!!
⚫︎12時間も悶え苦しんで「安産でした」ってどういうこと
声も枯れるほど叫び続けて、疲弊して。
翌日は全身筋肉痛。表情筋まで痛かったです。
陣痛にひたすら悶え、苦しみ、出血も750mlほどあって。
・・・それで安産!?人間の構造どないなってんねん!!と思いますよね。
安産=楽に生まれた
ではありません。ほんまにほんまに命懸けでした。
みんなやっていること、当たり前のこと、かもしれませんが、
何とかこうやって産めた自分を褒めたいなと思いました。

・・・というわけで、いっぱいの
思ってたんとちゃうやん!!!
が詰まりに詰まった出産となりました。
長々とここまで読んでくださり、ありがとうございました。
生まれた後は、お股を縫われて、いてててて、とか言っていたけど、
陣痛の痛みから解放された嬉しさから、
そんなことは大したことではありませんでした。
この後も、いっぱいの
「思ってたんとちゃう」ことに出会うとは、
この時の私はまだ知る由もなかったのです・・・笑
産後のお話へ続きます・・・^^